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【ニュースリリース】日本で暮らす外国人語学講師へのアンケート調査を実施 日本人の語学習得を阻む要因は「学ぶ目的がない」「学びが継続しない」

「真のグローバル人材の育成」を目指す株式会社エー・トゥー・ゼット(本社:長野県松本市、代表取締役社長:遠藤美千子)は、日本で暮らす所属ALT(Assistant Language Teacher)や外国人語学講師向けにアンケート調査を実施し、その結果がまとまりましたのでお知らせいたします。

日本人が外国語を学ぶ上での強みや阻む要因、また語学を教える上で重要なスキルなどの調査結果を通じて、日本人の語学習得には「学ぶ目的の設定」「学びの継続」の課題がネックになっていること、そして外国語を教える講師には生徒と信頼関係を築くためのコミュニケーション力が重要なことがわかりました。

調査結果サマリー

日本人の外国語習得の特徴について

・日本人が語学を学ぶ上で優れている点は、約半数が「真面目さ」と回答しトップ
・日本人が語学を学ぶ上での不足点は「積極性」と「音感」
・日本人が語学を学ぶ上での障壁は「学ぶ目的がない」と「学びが継続しない」

日本で語学講師として働く理由について

・なぜ日本を選んだのか、TOPは「文化・歴史が好きだから」
・なぜ長野県を選んだのか、TOPは「自然など土地が好きだから」
・日本で講師として働く中で期待していることは「安心・安定の生活基盤ができる」

外国語を教える教師として

・外国語を教える上で、語学以外に必要なスキルTOPは「コミュニケーション力」
・日本人の英語の講師、教師に期待することTOPは「親しみやすいコミュニケーション

調査結果詳細

・日本人が語学を学ぶ際、優れていると思う点のトップは約半数が「真面目さ」と回答しトップ次点は約35%で「積極性」となりました。フリーコメントでは「文化の理解」「マインドセット」などの回答も見られ、語学を学ぶ際には真面目さや勤勉さといった国民性に加え、気持ちを切り替えて取り組む姿勢が見えることがうかがえます。

・日本人が語学を学ぶ際に不足していて身につけてほしいと思うものは、トップが「積極性」、次いで「音感」となりました。またフリーコメントでは、「人前で失敗しても大丈夫なこと、間違えても相手を貶めないこと」「プロセスの一部として、間違いを犯す/受け入れる意欲があること」などの「失敗を恐れない」や、「知識を実践する機会をつくる」「家庭などで日常的に実践する」などの「実践機会をつくる」が多数見受けられ、インプットに止まらず積極的に使用する機会や意欲の不足が挙げられました。

・日本人の語学学習の障壁は、トップが約60%で「学ぶ目的がない」、次いで約半数が「学びが継続しない」と回答しました。フリーコメントでも「コミュニケーションツールとして外国語を学ぼうとしない」や「聞いて、読んで、考えるのではなく、他人が答えを教えてくれたり、翻訳してくれたりすることに依存している」など、そもそも外国語を学ぶ目的や意義を見いだせていないことに課題を感じていることがわかります。また、「日常生活で他の言語に触れる機会が少ない」「モチベーションを維持し、勉強を実用や興味に結びつけることができていない」など、学び始めても継続できる環境が少ないことも指摘されています。

・なぜ日本を選んだのかは、「文化・歴史が好きだから」が約7割でトップ。次いで約6割が回答した「安全だから」、約5割が回答した「国民性が好きだから」と続きました。フリーコメントで「自分の国とは全く異なるように見える国や社会を体験したかったから」という回答も見られ、日本独自の文化に惹かれている方が多数いることがわかります。

・日本で教師をやる上で期待していることは、「安心・安定の生活基盤ができる」が約65%でトップ。次いで「能力が上がる」「キャリアを積める」「十分な給与がもらえる」と続きました。日本で外国語学講師として暮らし、安心できる生活を構築したいという、長期的な就業意欲がうかがえます。

・エー・トゥー・ゼット本社がある長野県に居住している語学講師が長野県を選んだ理由は、「自然など土地が好きだから」が約6割でトップとなりました。フリーコメントでも「八ヶ岳」など山岳を理由にしていたり、「松本が大好き」といった長野県の自然に惹かれて選んでいる人が多いことがわかります。

・外国語を教える上で語学以外に必要なスキルは、「コミュニケーション力」と約9割が回答しトップ。次いで「協調性」「積極性」と続きます。フリーコメントでは「文化理解、忍耐力」や、「他者理解に関連するソフトスキル(例えば、生徒と信頼関係を築く能力)」「生徒の学習方法を確立し、やる気を起こさせることができる効果的な教師であること。語学の習得には数週間ではなく、長い時間がかかる」といった回答が多く見られ、長期間の伴走を前提とした忍耐力や信頼関係を構築する力など、生徒のモチベーションを長期的に引き上げるスキルが求められていることがうかがえます。

・日本人の英語の講師、先生に期待することは、約8割が回答したトップに「親しみやすいコミュニケーション」、次いで「新たな取り組みへの積極的な姿勢」「生徒への愛情」がランクイン。フリーコメントでは「外国人のアイデアを受け入れることができ、固定観念にとらわれない」といった異文化理解の姿勢や、「学習は楽しいものであるべきで、英語は試験を受けるためだけに使うものではないという認識」といった語学を学ぶ目的の捉え直しなどの意見も見られました。

英語学習で挫折しがちな大人向けビジネス英会話プログラム「Habit Making」

調査結果にもあるように、「真面目さ」を個性とする日本人は語学学習において挫折経験が少なくありません。忙しくて時間がとれない、長く続けているのに成果が見られない、勉強していても楽しくないなど、英会話スクールエー・トゥー・ゼットに入校した社会人の英語学習者のうち、8割以上が「過去に英語学習で挫折した経験がある」と答えています。

この「継続できない」問題を解決できるよう、エー・トゥー・ゼットでは手軽な習慣で楽に英語が身につく「Habit Making(ハビットメイキング)」という英会話プログラムを提供しています。このプログラムは、ハーバード大で科学的に実証された習慣化の法則でCue(きっかけ)・Rutine(行動)・Reward(報酬)のサイクルを活用し、効果的に英語学習を習慣化していくメソッドを取り入れています。

「Habit Making」の詳細はこちらからご確認ください。

調査概要

・調査期間:2022年8月10日~9月10日
・対象者:当社の所属ALT(Assistant Language Teacher)、外国人語学講師など62名
・回答者属性:約6割が30代、7割以上が日本で暮らしてから3年以上

エー・トゥー・ゼットについて

エー・トゥー・ゼットは1987年の英会話スクール創業以来、長野県を中心としてALT派遣をはじめとする公教育支援、語学スクールの運営、法人支援など幅広い事業を展開し、「真のグローバル人の育成」を掲げています。魅力的で優秀な外国人講師(ALT)派遣は累計800名を超え、学校の英語授業からどなたでも通えるスクールやオンラインプログラムまで、語学習得にとどまらない異文化理解が可能なオリジナルプログラムを順次開発しています。これからも、長野県で“グローバル人育成エコシステム”を創り、世界で活躍する日本人の増加に貢献してまいります。